梅の消費拡大へタッグ
高校に〝梅焼き鳥器〟贈呈
地域の特産である梅の魅力を発信する高校生を応援しようと、JA紀南は14日、田辺市立神島高校に焼き鳥器を贈呈した。生徒らが地域内外のイベントで「梅焼き鳥」を振舞うことを活動の柱としていることから、JAは「梅の消費拡大に向けて、一緒に取り組んでいくことができれば」と期待している。
梅の魅力を発信しているのは、同校の商品開発プロジェクト「神島屋」。梅を使った料理やスイーツなどのアイデアを考案して普及拡大に努めており、JAとも連携してSNSでの梅弁当写真コンテストや直売所でのイベントなど様々な活動を行っている。
中でも「梅焼き鳥」は、梅酢に浸した鶏肉をイベント等で焼くもので、年間を通じて最も地域住民に提供する機会が多い。近年、焼き鳥器が老朽化し買い替えを検討していたことから、JA共済の協力のもと新しい機材を贈呈することとなった。
贈呈式ではJAの山本治夫組合長が、神島高校の山本直樹校長に焼き鳥器8台を寄贈する目録を手渡した。山本校長は「支援いただき、とてもありがたい。地域の貢献に頑張る生徒たちを学校側としてもしっかりバックアップしたい」と話した。
同席した神島屋の植野さくらさん(17)は「梅焼き鳥は、梅の風味とお肉のやわらかさが自慢。いただいた焼き鳥器で多くの方に提供し、地元だけでなく、全国、世界の人にも味わってもらいたい」と意気込みを述べた。
JAでは今後も神島屋との連携を深めていきたい考えで、「梅への関心が比較的薄い若年層にアピールにもつながるため、活動を支援していきたい」としている。