JA紀南と上富田町でつくる「都市と農村の交流事業実行委員会」は9月27日、コープこうべ(所在地:神戸市)の関係者39人を招き交流会を開いた。今年で21回目。上富田町内のミカン園地で収穫体験を楽しみ、田辺市内のJAの選果場や直売所も見学した。
JAはコープこうべに、コープこうべ独自ブランドである「フードプラン」栽培の極早生ミカンを出荷しており、現地視察を兼ねて交流を催している。コロナ下により、昨年は規模を縮小し、通常開催は4年ぶりとなった。
フードプラン栽培のミカンは、除草剤は年間1回、農薬の使用量が通常の半分などの基準がある。
参加者は園地内で生産者から栽培状況の説明を受け、試食では「採れたてのミカンは甘くて、程よい酸味もあっておいしい」との声が聞かれた。
参加者は「フードプランのミカンは、すごい手間をかけて栽培しているということがわかり感動した。店頭で見かけたら買いたい」と話した。
生産者代表の谷本雅司さんは「晴天にも恵まれ、久しぶりに園地に来てくれてうれしい。生産者の苦労や、現場でなければ見えないところを見て、違いを分かってくれたと思う」と話した。
生協関係者を産地に招いた一方、10月6日・7日には生産者の女性2人がコープこうべの店頭で4年ぶりの販促活動を予定している。試食も再開し、フードプランで栽培したミカンの特長を記したチラシを配布する。