JA紀南は特産である南高梅の収穫に合わせ、旅行会社と連携した「梅もぎ体験ツアー」を受け入れている。体験者からの評判は上々で、6月下旬までに、昨年の2倍近い360人の受け入れを見込んでいる。
都市部の消費者を産地へ招くグリーンツーリズムの一環として旅行会社と協力し、毎年6月に行っている。実際に木になっている梅を園地で見て収穫してもらうことに消費拡大に繋げることを目的にしている。
14日に実施したツアーでは、58人が梅もぎを体験し、一人1㌔を収穫。初めての参加者は梅の収穫に少し戸惑う姿も見られたが、収穫が終わるころには「また来たい」「もっと収穫したい」と笑顔で話していた。
参加者の1人の大堀勝朗さん(78)は「初めての参加だったが産地での梅もぎは貴重な経験で楽しかった。梅干しが好きなので収穫した梅は家で漬けて楽しみたい」と話した。
担当のJA職員は「参加者が収穫した梅の実をみると大・小・熟度の違いなど人それぞれ個性があり、梅の楽しみにも違いがあることが分かった。農家の思いが詰まった梅を梅干し・梅酒・梅シロップなどいろんな加工方法で楽しんでほしい」と期待を寄せている。