青梅「古城」収穫スタート

青梅「古城」収穫スタート
前年より多く品質は良好
青梅「古城」収穫スタート

 JA紀南は、管内発祥の青梅「古城」の市場出荷を始めた。前年よりも生産量は多く、品質も良好。約240㌧の出荷を見込む。
 「古城」は希少性と果実の美しさから「青いダイヤ」と呼ばれている。梅酒や梅ジュースに最適といわれ、果汁は透明度が高く、次第に琥珀色に変化するのが特長だ。
 管内では664戸の農家が約109・3㌶で栽培している。近年、生産者の減少や老木の増加により生産量は減少傾向にあるが、主力の「南高」へつなぐ重要な品種と位置付けている。
 今年産は、開花期の天候をはじめ、その後の気温や雨量などの気象条件が良かったことから、着果数は良好。出荷量は前年並みの240トンを見込んでいる。
 30㌃で「古城」を栽培する田辺市新庄町の中嶋孝明さん(42)は「天候や雨にも恵まれ、収量が多く実太りも良好。梅酒や梅ジュースをご家庭で作っていただいて、多くの人に飲んでもらえたら」と話している。
 収穫された「古城」はJAを通じ、関西・関東・中京の各市場へ出荷。6月上旬頃までを予定している。