子どもたちの門出を特産の梅干しでお祝いしようと、JA紀南青年部は、管内の小学校・支援学校の新入生に、梅干しをプレゼントしている。コロナ禍で過去2年間は中断していたため、今年は新1年生から3年生までの2,582人に贈った。
家庭で梅干しを食べる機会が年々少なくなっていることを受け、児童らが県の基幹作物である梅に親しみ、地域農業に関心を持ってもらうきっかけを作るのが目的。
3月28日に青年部員が集まり、塩分22%の「白干し梅」2個と、塩分7%の調味梅「まろの梅」3個を包んだプレゼントを用意。「梅ごはん」のレシピや、梅の効能等の豆知識が載ったパンフレットも同封した。
贈呈は、青年部員が分担して各地区で実施。3月31日には、三井康平部長が田辺第一小学校を訪れ、「和歌山県を支えているのは、農業などの一次産業。今はピンと来なくとも、成長して自分の故郷を振り返った時、地元には梅など日本一のものがたくさんあるのだと気付いて誇りに思ってくれたら嬉しい」と語った。
田辺第一小学校の田中誠校長は「低学年の子どもたちにとって、自分の住んでいる地域が梅産地だと知る貴重な機会。梅学習が始まったとき、このプレゼントのことも思い出してくれるだろう」と話した。