外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減する「アピアランスケア」に役立てて──。JA紀南女性会秋津川支部は、会員が手作りしたタオルキャップ62枚を田辺市の紀南病院に寄贈した。看護師らが業務の合間に手作りしているということを聞き、自分たちも手伝おうとボランティアで取り組んだ。
タオルキャップにはそれぞれ「今年は梅が豊作です」「備長炭の里 秋津川で作りました」など手書きの一言を添えた。丸山文代支部長、栗山由紀子さん、北川佳子さんが、同病院を訪れ贈呈。山邉和生副院長は「希望者に配布したい」と話した。
きっかけは、栗山さんが同病院に勤める身内から「合間を縫って看護師や職員らがタオルキャップを手作りしている」という話を聞いたこと。「私たちも手助けできれば」と支部で呼びかけたところ、すぐに賛同を得られた。
80代のメンバーもタオルを持ち寄り、眼鏡をかけながら頑張って作り上げた。目標の50枚を上回る62枚が完成。支部メンバーは「今後もずっと必要になるものだと思う。今回で終わりではなく続けていきたい」と話している。