特産物のご紹介

紀州備長炭

田辺市が発祥

備長炭の歴史は古く、平安朝(800年代)の頃に始まると言われています。
弘法大使が唐(今の中国)から製炭技術を持ち帰り、和歌山県の各地に伝えられました。当時は、熊野(ゆや)炭、日高(ひだか)炭、新宮(しんぐう)炭、田辺(たなべ)炭などと呼んでいました。
江戸時代に入ると生産量、炭質とも日本一を誇っていました。「備長炭」の名称で使われるようになったのは、元禄時代(1700年代)に入ってからです。その頃、紀州田辺(現在の和歌山県田辺市)に”備中屋長左ェ門”という商人がいました。
炭問屋を経営していた備中屋長左ェ門は田辺(秋津川村)で作られる木炭に備中屋の「備」と長左ェ門の「長」から「備長」の屋号をつけ、「備長炭」と名付けて、江戸に向け販売したのが、備長炭の名の由来と言われています。
当時、田辺炭は秋津川村(現在、田辺市秋津川)で盛んに産出されており、秋津川が「備長炭発祥の地」とされています。

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