JA紀南と田辺市でつくる「紀州田辺うめ振興協議会」は、2月26日に開かれた「大阪マラソン2023」で、アスリート向けに開発した種抜き干し梅を給食地点で配布した。梅干しが持つ疲労回復効果などをアピールするのが目的で、関連イベントでは梅加工品の販売も行った。
提供したのは、和歌山県と「紀州梅の会」(行政や梅加工業者、JAなどでつくる)が、ランナーの声を反映して開発した「ウメパワプラス やわらか干し梅(塩分16%)」。食べやすい種抜きタイプの干し梅で、個包装のため、手軽に携帯できてクエン酸・塩分補給に役立つ。選手らの給食用として、コースの27・3キロ地点で配布した。
併せて開かれた「大阪マラソンEXPO2023」では、物販ブースを設けて「ウメパワプラス」や梅干し、ドライフルーツなどの梅加工品を販売。3年ぶりの出展に、ファンからは「普段はオンラインショップでしか買えないので嬉しい」と好評だった。
JA紀南の販売担当者は「感染防止対策として入場者の制限、試飲・試食の禁止などがあったにも関わらず、売り上げはコロナ以前と変わらないほど好調だった。販売もできていいPRにもなるので、このようなイベントには積極的に参加していきたい」と話した。