ブラッドオレンジをジュース販売

ブラッドオレンをジュース販売
プレミア和歌山にも選ばれる
ブラッドオレンジをジュース販売

 田辺市上秋津の野久保光祐さんは栽培しているブラッドオレンジを、100%ジュースとして4年前から販売している。個人農園としては県内初で、今年3月には、同商品が県の推奨ブランドである「プレミア和歌山」にも選ばれた。
 使用しているブラッドオレンジは、甘みが強く、ほどよい酸味が魅力の「タロッコ」と「モロ」という品種。袋がけをするのが一般的だが、直接光を当てることで熟度が上がると聞いたことから、無袋で栽培するのがこだわりだ。
 袋がけをしないことで鳥害などのリスクが高まるが、早く収穫すると味が乗らないため、辛抱してタイミングを見計らい、熟したものだけを収穫するようにしている。さらに着色をよくするため、収穫後約10日間は冷蔵庫で貯蔵する。
 ジュース製造は地元企業に委託。果汁を搾る際は、果皮についた不純物を全て手作業で取り除いている。手間は掛かるが、そうすることで余計なものが入らず美味しく仕上がるという。
 価格は700ml2500円。昨年からJA紀南の直売所「紀菜柑」で取り扱いを始め、Aコープ等への販路拡大も計画中だ。さらにジュースの可能性を広げたいと、市内の飲食店と共同でカクテルの開発も進めている。
 野久保さんは「さっぱりとした味と甘みが特徴のジュース。今年は糖度14%と美味しく仕上がっている。自分へのご褒美やプレゼントにどうですか?」と話している